国語のブログ

小学校の国語を探求するブログ

【感想】「わたしの苦手なあの子」(朝比奈蓉子著)

 この本は、2人の女の子が少しずつ距離を縮めていく物語だ。私は、この物語を読んで、「どんな時に、人との距離は縮まるのだろうか?」ということを考えた。

 まず、本文に「さりげなく、ほかの人の視線から守ってくれようとしているのだ。『二人とも・・・』胸が熱くなった。」(222ページ)と書かれているところから、「自分を守ってくれようとしている時」に距離は縮まると考えた。

 次に、「はじめてわたしを、呼びすてにした。だからわたしも、リサって呼んだ。その瞬間、二人の距離が圧縮された気がした。」(229ページ)とあった。そのことから、「お互い呼び捨てで呼び合いはじめた時」に距離は縮まると考えた。

 さらに、「あなたたちの心、くさっているよ。ぷんぷんにおいがしてくる。自分で気づいている?」(195ページ)と、ミヒロが、リサを守るために、リサの友だちに言い返している場面があった。この場面から、「いじめてきた友だちから自分を守ってくれた時」に距離は縮まると思った。

 その他には、本文の中から、「あなたと仲良くなりたいと伝えた時」(148ページ)「草取りなど一緒に作業をした時」(162ページ)「一つの出来事をお互いに笑い合った時」(167ページ)などが、距離を縮めることになると感じた。

 このように、この物語では、さまざまな場面を通して、二人の距離は縮まったと感じた。私も、二人と同じように、これらの場面で、人との距離が縮まったと感じることがあった。これから、もし人と距離を縮めたいと思った時には、これらのことを参考にしていきたい。

 

<参考>

「わたしの苦手なあの子」(朝比奈蓉子著、ポプラ社、2017年)